今日、漢方薬、民間薬として扱われる生薬は、田七人参、牛黄、煎薬など、約500余種あります。
東洋医学で使われるのを始め、本草書で紹介されたもの、長年の体験と経験を経て伝承されてきた身近な薬本、薬草などがあり、いずれも天然の賜物です。東洋医学で使われる生薬は、同じ植物であっても生産地により薬効が異なる場合があります。採取時期、栽培方法、天候、
気候加工技術によっても色、味、香りが変わり品質の良否が問われます。
そこで生薬を扱うものにとって一番大切なことは、酸・苦・甘・辛・鹹の五味、寒・熱・温・涼・平の五性等、個々の生薬ももつ性質を祖先の残してくれた経験に基づいた五感による品質の判定です。
漢方薬、民間薬、医食同源(薬膳食材)として品質基準を明確にし高品質で間違いの
ない商品、本物の生薬をお使いいただけるよう漢方薬に携わる者として微力でありますが貴重な経験を生かし一層の努力と勉強を重ねてまいります。
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